ゆうゆうレポート

4月に開設したばかりの『至誠館さくら乳児院』(多摩区菅稲田堤)と 『川崎市中部療育センター』(中原区井田)の2か所を視察しまし た 。 (6月14日)

2011年6月17日

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(写真)中部療育センターのPT室とスヌーズレン室

稲田堤駅から3分のところに『至誠館さくら乳児院』があります。オレンジ色の4階建ての建物で内装は、木のぬくもりがいっぱいのおしゃれなただ住まいです。3階と4階が乳児院、そして、『かわさきさくら児童家庭支援センター』が付設施設として併設をされています。

法人の事務局長でさくら児童家庭支援センター長の出澤さん(元市の職員だったので井口さん石田さんは「こちらに来られていたんですかぁ」ともりあがっていました)、と施設長の新町さんからお話しを伺い、施設を見学させていただきました。

このさくら乳児院は、川崎市の乳児院としては、幸区にあるしゃんぐりぁベビールームについで2か所になります。さくら乳児院では、家庭で養育できない乳幼児をあずかり「赤ちゃんの家」として安心した養育の場を提供することを目的としています。定員20名、ショートスティ5名で、現在2名の赤ちゃんをあずかっているとのことです。

今、児童相談所では、児童虐待が増えて職員がその対応に追われてきている中で、他の子育ての相談など本来の相談所としての機能がはたしきれない現状もうまれています。「児童相談所に行く手前でのお母さんの悩みにこたえる受け皿として乳児院また、児童家庭支援センターの役割がある」とのお話でした。0歳から2歳の子どもを在宅でみている家庭が多いですが、相談に来なくなるお母さんもいるので、「最近の課題は家庭訪問です」とセンター長さんは、おっしゃっていました。育児疲れや子育ての悩みなど、早い対処対応によって深刻な事態をおこさせないことは大事です。「家庭訪問」は、必要だと思いました。

家庭の中も複雑になっていて、家族一人ひとりが相談の対象になっているケースがもあると、例えば、高齢者支援を受けている父親が娘に対してDVをして、娘はメンタルとなり、その娘の子どもが、児童相談所にかかわるなど、それぞれ関係機関(障害担当、高齢者担当、子育て担当)と連携をとらないと、適切な支援ができないとのことです。親のケアをすることの難しさなどもあり、児童相談書のケースワーカーのレベルをあげないといけないという話しもされました。そのためには経験が必要です。経験をつみあげてベテランになっていくということだと思います。

ここの職員は、24名で、保育士17名、看護士4名、臨床心理士3名をはじめケースワーカー、家庭専門員なで3交代で勤務にあたっているとのことでした。新卒者は9名で、子どもに接していない職員もいるので、保育園での研修も行っているそうです。私たちがお部屋を見させていただいているときは、7?8名の保育士さんたちが、赤ちゃんの人形を相手にして、練習していました。

興味深い話しに夢中になり次の施設予定の『川崎市中部療育センター』の到着が大幅に遅れてしまい、所長の冨田さんをはじめみなさんには大変ご迷惑をおかけしてしましました(申し訳ありません)。中部療育センターは、この4月から直営から指定管理に移行した施設です。同愛会さんは、横浜を中心に事業を行っており、川崎市はここが初めて施設ということです。また子どもの障害施設というもの初めてということで、かなり神経を使いながら、準備をされたようです。(指定管理ということで、共産党の市議団は、議会で行政に注文つけましたので・・・)

心配だったことは、職員がすべて入れ替わるということで、子どもたちが精神面で不安定な状態なることです。しかし、開設する1年前から職員を配置して、子どもたちと接して引き継ぎをしてきたことで、今のところ問題ないとのお話しでした。登録者は現在1300名ほど、(過去5年間に一時的でも登録したことがある)1日の定員は、肢体と知的の障害児各50名で、今現在の契約は、約160名とのことでした。発達障害のお子さんが通われてくるのが多いそうです。障害者手帳がなくても医師の判断をしてもらぃ、受け入れることもできるようにしているとのことです。今までは部屋が少なかったこともありできなかった幼稚園や保育園に通いながら、療育センターの通園を行う併行通園を実施しているというお話しもありました。

職員体制は非常勤も入れて80名。また、医師は常勤で「女医さんがきてもらうことができました」と、医師がさがせるかと心配をされていましたが安堵されていました。心理士の職員も、対象が子どもであるということから、応募もたくさんあったそうです。医師や看護師が、在宅訪問をもして、「在宅に力をいれたい」とのことでした。ケースワーカーは6名で、地区別に中原区高津区3名ずつ配置して、医師の判断を受けるかどうかなど相談する体制をとっているとのことでした。療育センターへのハードルが高いと思われがちなので、2回ほど中原区役所に親子で来てもらい、子どもの様子を見るということも行ったとのことです。現在バス4台を走らせて、送迎をしているそうです。

十分お話を伺った後に、施設をみせていただきました。開放感のあるつくりで、こちらの施設も木のぬくもりを感じるものなっていました。びっくりしたのは、施設長さんが、ここには、カラオケルームがあるんですと案内してくれたのが、「スヌーズレン室」という部屋でした。実は癒しの部屋で、照明や音楽、波の音などによって、心を落ち着かせるような部屋でした。ストレスがたまった大人でもしばらくいたくなるような部屋で、「このような部屋をもっている施設は初めてではないでしょうか」とのお話しでした。

井田の緑に囲まれた新しい施設で、障害を持つ親御さんや職員スタッフのみなさんには、充実した療育ができるように関係づくりを深めて、また、スタッフ同士連携を密にしながら、信頼ある施設としてぜひ頑張っていただきたいと思いました。