川崎市内に初めて新設された高次脳機能障害相談支援センターの見学会に行きました。(7月12日)
川崎市高津区(高津駅徒歩3分)に12日、「高次脳機能障害地域活動支援センター」がオープンし、見学会に参加しました。センターの開設は市内で初めてです。
高次脳機能障害は、記憶障害やまひなどの症状を伴うもので、交通事故や労災事故、スポーツ外傷などによる脳の損傷で発症します。診断がされにくく、程度によっても障害と気づかないこともあります。市内に約5600人がいると推定されています。
センターは、市が社会福祉法人川崎市社会福祉事業団に委託。ケースワーカー、作業療法士、支援員が常勤し、リハビリ、生活支援、相談などを行います。
小島久美子センター長は、「地域社会に根ざした活動で周辺の理解を深めたい」と説明しました。
「NP0法人 脳外傷友の会ナナ川崎地区会」代表の八巻さんは、「障害者とその家族が抱えている課題について、センターといっしょに解決していきたい。その経験を市の政策に生かしてほしい」と語ります。
私は、高次脳機能障害を知ったのは、八巻さんの息子の進さんが小学校の時に交通事故でこの障害になったのがきっかけです。「30秒前の記憶がなくなる」ということに驚かされました。そのことを契機に、障害の特性を広く周知するためのパンフレットの作成、相談窓口の設置をはじめ、高次脳機能障害の特性や支援について議会で繰り返しとりあげ予算要望もしてきました。川崎市の高次脳機能障害支援センターが新設できて本当に良かったです。これからも、センターの機能の充実や設置数増など、引き続き、みなさんの要望に基づいて求めていいきたいと思います。