この指とまれ(コラム)

絵本「ちいさいおうち」と小杉再開発

2013年2月5日

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小杉周辺再開発がどんどん進められています。見上げると超高層マンションが駅前に立ち並び、以前この場所には何の建物があったのか、どんな人たちが生活をしていたのかさえも忘れてしまいそうな勢いです。共産党市議団の市民アンケートにも「昔は水田が広がり落ち着いたところだったのに」「巨大なビル(計画)で、日照権が脅かされています。外に出られなくなった老人たちに日陰生活をさせられるのは堪えきれません」などの声が寄せられています。

小杉周辺の街並みの様相が変わっていくのをみると、私は『ちいさいおうち』という大好きだった絵本を思い出します。静かないなかの丘に建てられた小さなおうちのまわりに、開発の波が押し寄せ、次第に道路ができ車が走り、鉄道も引かれ、高いビルが立ち並び、人があふれていく、という話です。私は「このおうちはいったいどうなるのだろう」と、幼いながらこのおうちをわが事のように気になって、読んでいました。この話では、最後におうちは移築されて幸せに暮らす、となっていますが、現実は簡単ではありません。

小杉周辺も、古くから住んでいる人も新しく住む人も、住んでいて良かったと思えるまちづくりでなければなりません。50年、100年先を見通したまちづくりがなされるのか、住民の声にしっかりと耳を傾け、検証していくことが必要なのではないでしょうか。