この指とまれ(コラム)

なぜいま「蟹工船」が読まれている?

2008年9月19日

2008,09,19, Friday

使い捨ての働かされ方が我が身と重なり
朝、小杉駅前で市会報告をしていると『蟹工船!』と握り拳をかかげて私にエールをおくる男性がいました。今、若い人たちを中心に戦前の文学「蟹工船」がベストセラーとなり、「なぜ、蟹工船がブームなのか」と、マスコミがとりあげています。
それは、「蟹工船」に描かれている人間使い捨ての働かせ方が、現代の日雇いや偽装請負と重なってみえ、共感を得ているというのです。私が「蟹工船」を初めて読んだのは、共産党に入った二〇代の頃でした。就職で心配することのなかったバブル経済の時期で、「蟹工船」の真髄を読み取ることもなく、重い・暗いという印象でしたが、改めて現在の若い人の立場で読み直してみるととても新鮮でした。
地獄といわれるほど過酷な労働の「蟹工船」で力を合わせて立ち上がっていく労働者たちの姿は実に感動的であり、少しずつでも声を上げていこうという兆しが若い人たちの中に膨らみつつあるのではないでしょうか。 十月五日(日)には、「まともに生活できる仕事を!人間らしく働きたい!全国青年大集会2008」が明治公園で開かれます。私もたくさんの青年に参加を呼びかけていきたいと思っています。