議会活動報告

2020年川崎市議会第1回定例会・予算審査特別委員会/詳細報告3

2020年3月14日

(3)今井地域の老人いこいの家の整備について、健康福祉局長に伺います。

議会で質問する大庭裕子議員

2020年川崎市議会第1回定例会・予算審査特別委員会で質問する大庭裕子議員(3月10日)

質問①

「生涯学習プラザについて、新たな地域の交流機能の展開について」というものが示されました。老人いこいの家の未整備地区への対応を転換するというものです。そうした考え方から、生涯プラザを、2020年度10月から市内在住のシニア世代に1階の活動室と2階の会議室を平日昼間2日間無料開放するというものです。新年度、その活用のために防音工事や備品など約483万円が計上されました。

本市は、中学校に一か所を基本に「いこいの家」整備をする方針をとってきました。整備に期待してきた地域の高齢者の方々にとって、こうした機能整備が地域の思いに合致していると考えているのか、伺います。老人いこいの家は、指定管理者が運営をしています。この生涯学習プラザでの運営・管理はどこが責任をもつのか、伺います。

答弁①

老人いこいの家についての御質問でございますが、

はじめに、平成31年3月に策定した「いこいの家・老人福祉センター活性化計画」におきましては、いこいの家の機能・整備における今後の方向性として、既存施設の活性化を図るとともに、いきがいづくり、介護予防などのいこいの家機能を、他の公共施設や民間施設の活用などにより展開を図る「機能重視」の考え方へと転換するほか、従来の施設配置の考え方についても再検討を行うこととしております。こうしたことを踏まえ、今井地域内にある生涯学習プラザを活用し、地域のシニア世代が気軽に立ち寄り、趣味や団体活動を中心にしたサークル活動などを行う集いの場として、新たな地域交流機能の展開を図るものでございます。

次に、運営管理につきましては、健康福祉局が、生涯学習プラザの諸室を、平日の2日間借上げた上で、鍵の管理を含む受付業務などを生涯学習プラザの管理を担っている公益財団法人・川崎市生涯学習財団に行っていただくこととしております。

今後につきましては、事業実施にあたって地域住民・関係団体への周知・広報を図るとともに、運用開始後は、利用者アンケートの実施等により課題を把握し、事業検証を行いながら、財団や関係局等と取組を進めてまいりたいと存じます。

 

質問②

今井地域に老人いこいの家をつくってほしいと、数少ない最後の市有地として総合自治会館跡地を候補地にと願いをこめて、この間、2000人を超える署名を提出しての請願や、その後陳情が出され1月30日にまちづくり委員会で審議がなされ、趣旨採択となりました。この直後にこうした提案がされることに違和感をおぼえます。見解を伺います。

答弁②

今井地域における老人いこいの家についての御質問でございますが、

これまで、「いこいの家・老人福祉センター活性化計画」を踏まえた、いこいの家機能の展開について、総合自治会館跡地の活用に係る地域住民との意見交換会等において説明してきたほか、まちづくり委員会における陳情審査や、跡地等の活用に係る士地利用方針案に関するパブリックコメントの中で、お示ししてまいりました。また、生涯学習プラザへのいこいの家機能の展開について、運営手法や必要な備品・整備内容など、関係局や関係団体との事業調整がついたことから、令和2年度の予算案として提案させていただいたものでございます。陳情審査におきましては、跡地を二ケ領用水沿いの緑豊かな広場にすること、その一部を「老人いこいの家」等を建設する候補地にすること、災害時には避難所にも転用できるものにすること、といった要望がなされ、趣旨採択されたものでございまして、今後、サウンディンク調査や公募を経て、具体的な跡地活用方法について決まっていくものと伺っております。

 

意見要望

従来の考え方を転換しましたということでは、納得いくものではないということを指摘しておきます。

 

(4)関連して、総合自治会館跡地等の活用について、まちづくり局長に、お伺いします。

川崎市総合自治会館の全景

取り壊し・移転が決まっている川崎市総合自治会館

質問①

2月14日に総合自治会館跡地等の活用に係る土地利用方針が出され、方針にかかわってまちづくり委員会で質疑ありました。合わせて、老人いこいの家の整備についての陳情も審議されたところです。土地利用方針にかかわって169件のパブリックコメントが寄せられ、老人いこいの家の整備を要望する意見は、90件ほどに及びました。陳情審査結果、委員のみなさんが市民の願いを受けとめ、趣旨採択となった経過があります。

そして、2月28日に、「公募要項素案」等を示され、2度目のサウンディング調査をするとのことです。これは、土地利用方針に基づき5月以降に予定している公募に向け条件整理をする目的で行う調査とのことです。この「公募要項素案」の中身みると、考え方は基本方針案のままで、「老人いこいの家」について陳情審査の内容は反映されていません。施設や広場などの提案の部分でも、「他世代交流」と、明記されますが、高齢者という言葉の一つもありません。多世代の中に高齢者も含まれているとのことですが、事業者がイメージできるように具体的に高齢者という言葉も明記して提案すべきではないでしょうか。見解を伺います。

せめて、3月16日のサウンディング調査の現地見学会では、老人いこいの家の整備を願う声が多数寄せられているということの説明をすべきと思いますが、伺います。

答弁①

総合自治会館跡地活用についての御質問でございますが、

はじめに、「総合自治会館跡地活用に係る士地利用方針」につきましては、地域との意見交換会やパブリックコメントにおいていただきました様々な御意見を踏まえ、高齢者の方も含めた多世代交流などに資する機能の導入等の考え方を示したものでございます。また、跡地活用事業に係る募集要項素案等については、同方針に基づいた土地利用が実現できるよう作成したところでございます。

次に、いこいの家の整備などの要望につきましては、同方針の背景・経過のなかに記載していることから、提案事業者に認識されるものと考えております。

 

質問②

議会で質問中の大庭裕子議員

 

お伺いしたのは、この跡地の活用を誰がどういう場で決定していくのかということについてです。

この土地利用方針のもとになるこれまでの本市の民間活用の考え方の内容をみると、この1月の民間活用(川崎版PPP)推進方針(案)もそうですが、民間活用という言葉は踊っていますが、市民や地域の要望をどう取り入れるかということは書かれていません。事業者が提案された内容を検討し、決定するとのことですが、決定をしていく場に地域の方は入るのか、加えるべきと思いますが、伺います。また、決定される前に提案された事業についても地域のみなさんに明らかにしていくべきと思います。伺います。決定にいたるまでの会議のスケジュールについても伺います。

答弁②

事業者の選定についての御質問でございますが、

はじめに、跡地等を活用する事業者につきましては、土地利用方針等に基づく審査基準を踏まえ、外部の有識者や地域の代表者などの御意見を伺いながら、選定してまいります。

次に、情報提供につきましては、サウンディング調査の結果の概要等については公表してまいりますが、具体の提案内容につきましては、企業のアイデアやノウハウに関わることから公表は困難と考えております。

次に、今後のスケジュールにつきましては、 8月以降に提案内容の審査を実施し、10月以降に選定結果の公表をしてまいりたいと考えております。

 

質問③

公表は困難とのことです。つまり市民は決定される前の段階でも具体の提案内容を知る事ができないということです。地域の意見を伺うだけでは、先ほどの審議の経過で述べたように、手法として市民の意見が十分反映されないものではないかと、疑問をもちます。

サウンディング調査の事業者との対話について、「対話を通じ本市の期待や周辺地域の課題を共有できる」と明記されているのですから、その中で本市から、事業者に対し、老人いこいの家の要望が出されてきた経過を伝えていくことはできないのか、伺います。

答弁③

跡地等の活用についての御質問でございますが、

跡地等の土地利用にあたりましては、事業者がこれまでの跡地等の活用に係る経過や殊念合自治会館跡地等の活用に係る士地利用方針」を理解していることは重要なことと認識しておりますので、サウンディング調査における事業者との対話等において、経過や同方針の趣旨について説明してまいりたいと考えております。

 

意見要望

議会で質問中の大庭裕子議員

 

サウンディング調査の対話では、これまでの経過については説明するとのことです。跡地の活用について、どういう手法でだれが決定していくのかについては、具体的な答弁はいただけませんでした、これは重要なことです。

予定としては、3月に民間活用推進委員会を開き、その中で「跡地活用」の部会のメンバーを学識経験者も含めて数名を選び、決定されると伺いました。

跡地活用についても、「民間活用」の視点からの推進が大きく打ち出され、市民や地域の方々の参加が極めて薄い印象です。こうしたまちづくりでいいのかと疑問をもたざるをえません。跡地活用の部会のメンバーには、地域の方を加えていくようを強く要望をして、質問を終わります。


以上、今井地域の老人いこいの家の整備について•総合自治会館跡地等の活用についてです。

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