議会活動報告

2020年川崎市議会第4回定例会一般質問【詳報・その1】

2020年6月27日

おおば裕子市議が行った一般質問のうち、「(1)中原区役所と周辺地域の環境整備(バリアフリー化・総合自治会館跡地)について」の質問と答弁は次の通りです。

 

(1)中原区役所と周辺地域の環境整備について伺います。
大庭 質問【1】

初めに、中原区役所前のバス停のべンチなどについてです。昨年、 6月議会で、中原区役所前のバス停にべンチと上屋の整備を交通局長に要望しましたが、この路線は東急バスが管理しているということから、東急バスにその旨を伝えるとのことでしたが、結果はどうだったのか、交通局長に伺います。

 

交通局長 答弁【1】

ベンチ等の設置についての御質問でございますが、
中原区役所前バス停留所へのべンチ等設置の御要望につきましては、昨年7月に、当該バス停留所を管理する東急バスにお伝えしたところでございます。
なお、市バスでは、こうした御要望があった場合その都度、先方の事業者に伝えており、その結果については把握しておりませんが、本件につきましては、設置費用や維持管理等に課題があると伺っているところでございます。

 

大庭 質問【2】

東急バス側から前向きな回答が得られない場合は、区役所敷地と歩道が隣接していることから、区役所敷地内に設置は可能だと思いますので、区役所とで対応できるのではと昨年要望しました。
区役所ベンチをバス停近くに移設することは可能でしょうか。中原区長に伺います。

 

中原区長 答弁【2】

区役所敷地内のべンチについての御質問でございます
東急バス中原区役所前バス停留所につきましては、区役所の敷地に近接しており、区役所に来庁する皆様も利用されていることから、市民サービスの一環として、区役所内に設置しているベンチの一部を、バス停留所に近い場所に移設したところでございます。

区役所前のベンチ

ベンチとバス停が離れている説明画像

大庭 意見・要望

柔軟に対応いただきまして、ありがとうございます。(資料写真)
これからのシーズン、日差しも強くなることから、日陰になる場所に設置していただいたのですが、ただ、バス停とベンチの間には若干の距離があります。高齢者の方がバス停に行く際、慌てることなく乗車できるよう、東急バスがバス停に差し掛かる前に減速するなど、バス利用者への配慮が必要かと思います。引き続き東急バスヘバス利用者への配慮について、お伝えしていただきますよう、これは交通政策を所管するまちづくり局長に要望させていただきます。

 

大庭 質問【3】

次に、今年3月に中原区役所の1階の総合案内や待合スペース、エレベーターの周辺を、木材を使った内装にリニューアルしました。市の木材利用促進の方針の一環で、来庁者が木に触れる機会を増やし、環境への意識を高めることを目的としたものとのことです。 1階総合案内の受付カウンターや各届出受付窓口、待合スペースのべンチ、壁などの素材を木材で統一し、とても明るく、木のぬくもりが感じられるものになりました。
初めに、リニューアルにかかった予算と事業の概要について伺います。リニューアルする前にも区民から区役所庁舎に対する様々な意見等寄せられていたかと思いますが、今回のリニューアルではどのような対応を図ったのか、中原区長伺います。

 

中原区長 答弁【3】

木質化リノベーションについての御質問でございますが、
はじめに、昨年度、中原区役所では、まちづくり局と連携し、地球温暖化対策や循環型社会の形成など、持続可能な社会を実現するため、国産木材の利用促進や、多くの市民が木に触れる機会の創出、また、庁舎の利便性の向上等につなげることを目的に、庁舎1階の区民課フロアーの一部の木質化リノベーションをしたところでございます。
次に、事業に係る予算といたしましては、まちづくり局の「木材利用促進事業費500万円」、「中原区役所の区の新たな課題即応事業費300万円」、合計800万円で事業を執行したものでございます。
次に、事業の執行にあたりましては、これまで区に対して区民等からの要望がありました内容を考慮して、バリアフリー化の視点を踏まえ、待合スペースのべンチを高齢者の方々も利用しやすいよう、高さを調整するとともに、わかりやすい案内サインを取り入れたところでございます。

木質ベンチの資料画像

木質系ベンチの高さ資料画像

大庭 質問【4】

長椅子の高さとトイレの扉についてです。待合スペースのべンチは、ふつうの椅子より高さがあるので、腰のあげ下げが楽で、高齢者の方にとって喜ばれているようです。1階のフロアーだけでなく、 3階の高齢・障害課など、高齢者の方が窓口に来るフロアーにも同じ高さのべンチを設置してほしいとの声があります。高さが依然のベンチより12㎝違います。対応について伺います。また、トイレの扉については、高齢者にとっては扉を引くだけでも大変です。多目的トイレのように、男子、女子それぞれのトイレの扉も同様に引き戸にしてほしいとのことです。対応について伺います。

 

中原区長 答弁【4】

庁舎内ベンチ等の対応についての御質問でございますが、
木質化により新たに設置したべンチにつきましては、高齢者の方々を中心に利用しやすいとのお声をいただいておりますので、利用実態等を考慮し、来庁される皆様に配慮した区役所庁舎となるよう対応してまいりたいと考えております。
また、トイレの扉への対応につきましては、庁舎の構造上の問題もありますが、現状での課題や設備上の諸条件などを再確認するとともに、先進事例を参考にしながら検討してまいりたいと存じます。

 

大庭 意見・要望

引き続きよろしくお願いします。

 

質問【5】

次に中原区役所前の総合自治会館跡地について、まちづくり局長に伺います。
現在の総合自治会館が7月以降に移転します。跡地の土地利用方針に基づき、公募による民間事業者の募集開始に向け、公募条件の整理を行うためとする2回目のサウンディング調査が行われて結果が公表されています。調査の参加は、12団体21事業者で建設関係事業者、飲食関係事業者、教育関係事業者等とのことです。
結果報告の事業者からの質問で、「新型コロナウイルスの感染拡大の影響により入居テナント等の調整がむずかしい状況にある」「今後の感染状況等によって時期を見直してほしい」とありました。それに対し本市は「公募スケジュールを2か月程度延期した」と答えています。しかし、全体のスケジュール(7月以降の募集開始、2020年度中事業者決定、2021年度中整備工事等に着手、2022年中跡地等の運用開始)に変更はないとしています。こうした声が上がる中、本市の判断で適切と考えているのか、伺います。
また、事業者から、「跡地活用について、周辺住民の理解はえられているのか。ある程度の音や臭いが出ても大丈夫か」との質問に、本市は、「土地利用方針にかかる説明は行っている」「付近の住民から配慮するようご意見をいただいているため、提案する際は配慮をお願いする」と答えています。地域の住民は、音や臭いなど理解しているということなのか、伺います。

 

答弁【5】

総合自治会館跡地等活用についての御質問でございますが、
はじめに、スケジュールにつきましては、サウンディング調査において、事業者から、新型コロナウイルス感染の影響について、「事業開始が2年後なので大勢に影響がない」、「新型コロナウイルスの流行が一定程度落ち着いてから公募を開始してほしい」など、様々なご意見をいただきましたが、事業者とのヒアリングにおいて、現在予定しているスケジュールについてご理解をいただいたところでございます。
こうしたことから、全体のスケジュールについては当初の予定どおり進めてまいりますが、今後も引続き、新型コロナウイルス感染の状況を注視しながら、適切に対応してまいりたいと考えております。
次に、音や臭いなどの周辺に与える影響につきましては、パブリックコメントにおいてご意見をいただいているところでございまして、今後、事業者を募集する際に、周辺の住環境などに配慮するよう求めてまいります。

 

質問【6】

サウンディング調査の結果をみると、この間、指摘してきたとおり、住民不在のもとで計画が進んでいく印象はぬぐい切れません。調査結果については、コロナ禍のもと説明会も開くことができていません。現在の会館を残し生かしていくのか、取り壊すのかという提案も調査結果からはみえてきません。
事業者サイドからも、新型コロナの影響に懸念が出されていることからも、「新しい生活様式」のもと、時間をかけて地域の人たちが災害機能として避難できる場所にという声をいかした計画になるよう、公有地の在り方を含め土地利用方針の見直しを改めて検討すべきではないですか、伺います。

 

答弁【6】

総合自治会館跡地等の活用に係る士地利用方針についての御質問でございますが、
災害時の機能につきましては、本年2月の同方針策定にあたって実施した地域との意見交換会や、パブリックコメントでいただいたご意見を踏まえ、「災害時のリスクに対応するため、柔軟な活用が可能どなるオープンスペースを確保するとともに災害時には地域への貢献を図ることを基本的な考え方としております。
同方針に基づき、事業者を募集する際の要求水準書において、災害時に防災上有効なオープンスペースとして利用できる広場空間の確保を条件としてまいりたいと考えております。

大庭 意見・要望

総合自治会館の跡地活用については、導入機能の一つとして賑わいを創出ということも謳われてきましたが、新型コロナウイルスの感染症拡大によって、今後の民間事業者の動きにも変化が出てくるのではないでしょうか。事業を決定を急がず、住民と合意形成の重ねて進めていくべきではないでしょうか。昨日、市古議員の質疑で中原区は緑や公園が減少しているという指摘がありました。 緑豊かな空間を増やしていくことや区役所敷地内にある老朽化した庁舎別館の活用と含めて跡地利用を区役所周辺一体で検討するということを、この機会に庁舎の機能再編を所管する市民文化局長にも求め、問題提起をさせていただき、引き続き注視していきたいと思います。

 

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