議会活動報告

2020年川崎市議会第6回定例会(12月議会)詳報・その3

2020年12月29日

おおば裕子議員の行なった質問の詳細は以下の通りです。

3:今井地域の老人いこいの家の整備について
4:宮内新横浜線宮内工区について

今井地域の老人いこいの家の整備について伺ってまいります。

大庭質問①

まず、はじめに中原区長に伺います。

川崎市の老人いこいの家は、中学校区に1か所の整備がされています。

中原区では7か所の老人いこい家があり、毎年利用者は10万人をこえる高いニーズです。地域における高齢者のいきがい・健康づくりや介護予防の拠点として、広く利用されて、たいへん喜ばれています。

今井中学校区には、これまで整備されていなかったことから、10年以上にわたり地域の高齢者のみなさんが求め続けてきました。老朽化のため中原消防所を移転して新しい建物にすることが決まった時には、その消防署跡地に整備ができないかと求め、そこが難しいのであれば、他の場所での整備をと要望しつづけ、現在では、旧総合自治会館の跡地が最後に残された市有地であることから、整備をと求めてきた一連の経過があります。区長もよくご存じかと思います。

中原区は、武蔵小杉駅を中心とした再開発がすすみ、子育て世代が多く、若い世代の街といったイメージがありますが、一方単身高齢者世帯も年々増加し、2015年国勢調査では、区内では 65 歳以上単身世帯が8,147 世帯、3番目の多さになっているなど、高齢者への支援の重要性は改めて認識するところで、それをふまえた施策が求められています。

そこで、改めてこれまで中原区において実施してきた高齢者支援としての地域づくりついての課題を伺います。

中原区長 答弁①

高齢者への支援についての御質問でございますが、

中原区における、地域づくりの取組といたしましては、地域情報を収集・分析した「地区カルテ」を活用し、介護予防につながる区民の皆様の自主的な活動及び取組支援を行っております。

その中で、転入者やひとり暮らし高齢者が増加するなど、住民同士のつながりが希薄となってぃることや高齢化により地域活動の担い手が不足していることなどを課題として認識しており、今年度中に策定いたします、第6期中原区地域福祉計画に基づき、引き続き支援に取り組んでまいります

大庭質問②

介護予防につながる自主的な活動などの支援が重要ということです。

そこで、総合自治会館の跡地の活用についてまちづくり局長に伺います。

これまでも、今井地域に老人いこいの家をつくってほしいと、数少ない最後の市有地として、旧総合自治会館跡地を候補地にと願いをこめ、地域の高齢者のみなさんは2000 人をこえる署名を集めて請願し、この時のまちづくり委員会では継続になったものの、その後の提出された陳情では、まちづくり委員のみなさんがその思いを受け止め、趣旨採択となりました。あらためて、このことを踏まえた対応をお願いしたいと思います。

跡地活用の今後のスケジュールと決定方法についてです。

2020年度内に事業者を決定するとのことで、7月以降事業者募集を行い、委員会、3 回の部会が開催されています。この内容が市民にはわかりません。どういう役割、内容だったのか、具体的に伺います。今後のスケジュールとその内容についても伺います。部会では、地域の代表の方が参加しているとのことですが、代表者の意見の場は保障され、意見が反映できる場なのか、伺います。市民に公開をしていくべきではないでしょうか。伺います。

先日、地域の方からは、「建物を壊してしまうのか」と尋ねられました。旧総合自治会館の建物を残して活用するのか、新しくつくるのかは、地域の住民のみなさんにとっては重要で、市民生活にも大きく影響することになります。建物を残す場合の活用方法と新しく作る場合の活用方法は、市民にしっかりと示して事業者を決定していくべきではないでしょうか。伺います。

まちづくり局長 答弁②

総合自冶会館跡地等の活用に関する御質問でございますが、

はじめに、「川崎市民間活用推進委員会総合自治会館跡地等の活用に関する民間提案審査部会」につきましては、当該地を活用する事業者選定の審査・評価を行うことを目的に設置した部会でございます。

役割にいたしましては、学識経験者等第三者の意見を聴取することにより、提案審査の公正性、透明性、および客観性を確保するものでございます。また、部会におきましては、審査基準、事業者提案の審議等が実施されてきたところでございます。

次に、今後のスケジュールにつきましては、部会における審査結果を踏まえ、優先交渉権者を決定し、来年の1月以降に基本協定を締結してまいりたいと考えております。

次に、部会における地域代表者のご意見につきましては、本部会は6名の委員で構成されており、そのうち2名が地域代表者でございまして、各委員におきまして、審査基準に基づき審査していただいたところでございます。

今後、部会において、審査の経過や結果などを取りまとめる予定となっておりますので、その審査結果などについて公表してまいりたいと考えております。

次に、跡地等の活用方法につきましては、幅広く様々な提案が可能となるよう、新築または改修のどちらの提案も可能として事業者から募集しておりまして、それぞれの提案につきましても、部会において審査基準に基づいて審査していただいたところでございます。

大庭 質問③

部会に参加する地域代表者は、提案内容が、審査基準にもとづいて審査しているかが役割とであって、市民の意見を反省するものではありません。

そこで、市民の意見の反映についてです。

土地活用方針の地元ヒアリング・サウンディング調査の部分には、「機能」という言葉が多数出てきます。「地域交流機能」「防災機能」「いこいの家機能」の導入などです。

市民にとっては様々に解釈することができます。例えば、地域では、「防災機能」は、災害があった場合、建物の中に避難することができる機能と受けとめています。それは、地域と行政との意見交換会でも出されていたからです。しかし、事業者は、「機能」という言葉から、一定のスペースを屋外に設けて防災のための広場として解釈することもできます事業者が決定された後も、

 市民の意見は反映されると考えていいのか、伺います。

まちづくり局長 答弁③

総合自治会館跡地等の活用に関する御質問でございますが、

防災機能につきましては、審査基準におきまして、施設と広場の両方において評価することとしており、各事業者からも様々なご提案をいただき、部会において審査していただいたところでございます

また、事業者が決定した後に、防災機能などについて、地域の方々との意見交換の場を設けることを求めてまいります。

大庭質問④

同様に「いこいの家」の機能とはどういうことなのか。「いこい」という言葉がひとり歩きし、高齢者が主体となった施設になるのか、わかりません。明確にすべきではないでしょうか。伺います。

まちづくり局長 答弁④

総合自治会館跡地等の活用に関する御質問でございますが、

いこいの家の機能につきましては、地域の方々との意見交換会において導入のご要望をいただいたところでございますこれまでいただいた様々なご意見等を踏まえ、本年2月に策定した「総合自治会館跡地等の活用に係る土地利用方針」において、高齢者の方も含めた多世代交流などに資する機能の導入等の考え方を示したものでございます。

また、同方針の実現に向けて作成した審査基準において、多世代交流に資する提案内容も評価の一部としており、各事業者からも様々なご提案をいただき、部会において審査したところでございます。

大庭 質問⑤

事業者は、建物をどのように活用するのか、すでに具体的な方向性があるから提案できるものではないでしょうか。答弁では、事業者が決定した後に地域と意見交換を行うとのことですが、市民や地域の方々を主体にした計画にすべきことをあらためて指摘しておきます。

次に健康福祉局長に伺います。

この 10月から、川崎市生涯学習プラザでシニア向け無料開放デーが実施されました。コロナの影響で、各部屋については半数の程度に定員を制限しているとのことですが、2つの部屋の利用者数は、10月98名、 11月85名です。

サークル活動などに活用できる会議室(定員32名)の利用状況をみると、10月は可能コマ数36に対して17%、11月は32コマに対して19%、12月は予約数を含め25%です。この利用状況について、見解を伺います。

 健康福祉局長 答弁⑤

シニア向け無料開放デーについての御質問でございますが、

本事業は本年10月から、生涯学習プラザにおいて週2日、高齢者の方が気軽に立ち寄れるフリースペースと、事前予約制の団体向けの部屋を無料で利用できるものとして実施しており、団体利用については概ね半数が60歳以上であれば利用可とするなど、地域住民の方に広く利用していただける仕組みとしております。

今般のコロナ禍においては、既存のいこいの家等についても利用者数が減少している状況でございますので、今後、利用者数の推移等を踏まえた上で本事業の検証を行っていくとともに、より多くの地域住民の方に利用していただけるよう、効果的な周知方法等について検討してまいりたいと存じます。

大庭 質問⑥

老人いこいの家の整備を求めている方は、シニア向け無料開放デーという活用方法を望んでいるわけではありません。いこいの家に代わるものではなく、この活用について、いこいの家を望んできた方々は落胆しています。高齢者の要望や意見があって、こうした事業を実施したのか、伺います。

健康福祉局長 質問⑥

シニア向け無料開放デーについての御質問でございますが、

「いこいの家・老人福祉センター活性化計画IRAP)」におきましては、いこいの家について、一層の高齢化の進展を踏まえ、中学校区を基準とした施設配置の考え方から「機能重視」の考え方へと転換し、施策を進めていくこととしており、本事業はIRAPに基づくいこいの機能の最初の展開事例でございます。

IRAP策定時のパブリックコメントにおいては「高齢者が気軽に立ち寄れる居場所作りの促進に努めてほしい」との御意見をいただいているところであり、また、IRAPでは、「地域包括ケアシステム推進ビジョン」や「これからのコミュニティ施策の基本的考え方」を踏まえ、既存のいこいの家等を地域の居場所である「まちのひろば」のーつとして、地域の方々に幅広く利用していただくための取組を推進することとしております。

今後も既存のいこいの家の活性化に加え、中学校区等の区域に捉われず、他の公共施設や民間施設の活用によっていこいの家機能を広く展開するための取組を、関係局区と連携しながら推進してまいりたいと存じます。

大庭 質問⑦

市長に伺います。

「機能重視」に考え方を変えたから、あきらめてくださいと言っているようなものではないでしょうか。この「いこいの家老人福祉センター活性化」」計画が出されたのは、旧総合自治会館跡地に整備を求める陳情が趣旨採択された後です。

これまで土地を探してぃると言われ続け、10 数年以上にもわたり待ち望んできた高齢者のみなさんの思いをこんな形でふみにじっていいのでしょうか。

2013年の12月議会では、市長は「未整備地区の中で重点課題」と受け止めていると答弁されたのですから、その言葉に責任をもっていただきたいと思います。いこいの家を整備しても、多世代交流はできます。旧総合自治会館跡地に用地はあるし、新しい事業は、具体的には決まっていないのですから、この建物を1つの階を専用のスペースにして、いつでも高齢者が立ち寄れる「いこいの家」を整備するよう事業者に提案すべきです。伺います。 

市長 答弁⑦

総合自治会館跡地等の活用についての御質問でございますが、

同跡地等の土地利用方針におきましては、多世代が集い、交流し、多様なアクティビティを促す空間としての活用等により、地域の課題解決や賑わいの創出・魅力の向上などを図ることとしております。

また、「『資産マネジメントの第3期取組期間の実施方針』の策定に向けた考え方」では、施設が持つ機能に着目し、その機能の整備を図る「機能重視の考え方への転換の必要性をお示ししております。

高齢化が進展する中、高齢者が元気に生きがいをもっていただくための取組は大変重要であると考えておりますので、今後の人口減少への転換や、安定的・持続的な行政運営の観点などを踏まえながら、引き続き、 1RAPに基づくいこいの家機能の展開など、高齢者を含む地域の方々が集える居場所づくりに取り組んでまいります。

大庭 意見要望です。

自治会館跡地にいこいの家を整備することは、多世代とが集い・交流できる場に十分になります。高齢者が元気にいきがいをもった取り組みが大変重要と言われるのであれば、高齢者が自主的に活動できる場を保障するいこいの家の整備をあらためて要望をしておきます。

4:宮内新横浜線宮内工区について、

大庭 宮内新横浜線宮内工区については、答弁を準備してしただきましたが、要望とさせていただきます。

都市計画道路宮内新横浜線宮内工区は、2011年1月月から事業着手し、10年がたとうとしています。

事業用地取得の進捗率は、2020年3月時点で46%。士地取得の対象は全体で145件です。戸建て住宅など115件のうち63件、事業所30件のうち 10件で、契約が完了したとのことです。

宮内工区は町工場が集積し移転の対象となる事業者は、同地区内での移転を希望する意見が多くあることを把握しています。長期にわたる事業であることから、土地の取得については、足を運んで丁寧な対応が必要です。町工場の事も望んでいます。これまでも要望してきましたが、事業継続を望む事業者には、工場アパートを整備するよう、引き続き検討することを要望します。

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