太陽光発電システムを取り入れている『東急元住吉駅』と『国際交流センター』を視察してきました。(10月13日)
東日本大震災以降、関心が高まっている自然エネルギーの活用について、いつも身近にあって利用をさせていただいている元住吉駅と国際交流センターをあらためて、職員のみなさんから説明を受けて勉強をさせていただきました。
元住吉駅は、駅ホームが改築して高架化したのは平成18年9月です。完成したときは、改札を出ると緑地が目の前に広がっていたり、ホーム全体がとても開放的で明るいつくりになっているなと、目をキョロキョロしながらみていたのを覚えています。
元住吉駅を改築するにあたっては、「光・水・緑のチカラで駅がエコにうまれかわります」とのキャッチフレーズをもとに、①太陽光発電システム②駅構内の緑化③雨水利用システムの3つの環境対策を行っているとのことです。(駅舎と一体となって環境対策をしている駅は東急では南町田駅・上野毛駅だそうです)
太陽光パネルは、ホームの上屋とコンコース屋根部分に屋根材の代替えとして設置し、発電出力は、ホーム上屋部分が100㌔ワット、コンコース部分40㌔ワットで計140キロワットの能力があるとのことでした。(参考 JR高崎駅200㌔ワット、JR東京駅600㌔ワット)この太陽光の発電で、駅舎全体の使用電力量の約10%~15%程度をまかなっているといいます。この計画は、新エネルギー・産業技術総合開発機構の太陽光発電所新技術等フィールドテスト事業のうち、建材一体システムの共同研究おつぃて契約し、太陽光発電システムの事業費50%(8000万円)の助成を受けたとのことです。利用客への情報発信は、改札をでたところに大型ディスプレイに発電電力量など表示がされています。
雨水利用システムでは、ホーム上屋の雨水貯留タンク(50㎥)に貯水、ろ過した後、トイレの洗浄水として9割を再利用している雑用水代替え率は年間約25%削減されているとのことです。雨水貯留タンクは、鉄道内の有効活用からホーム下に設置されています。
今まで、駅校内を細かくみたことがなかったので、新たな発見がたくさんありました。
元住吉駅を後にして、次は国際交流センターを訪れました。
ここでは、川崎市民共同おひさまプロジェクトリーダーの岩本孝子さんが、熱のこもった説明をしていただきました。
普段は入ることができない屋上にあがり、太陽光パネルを見学。2008年8月に設置されたとのことですが、市民共同でつくった第1号ということで募金活動などの苦労はあったけれど、目をキラキラさせて語る岩本さんの表情が印象的でした。また、この地域は、「エコゾーンなんですよ」と、元住吉駅、ブレーメン通り商店街、そして井田小学校も太陽光をとりいれた取組に力をいれていることなども紹介していただきました。