川崎市平和館常設展示・記念式典、内覧会に出席しました。(3月23日)
中原区にある川崎市平和館の常設展示がリニューアルされ、4月1日のオープンに先立ち、記念式典・内覧会が催され出席をしてきました。
平和館が建設されて、丸22年(1992年)になりますが、常設展示等がこれだけの規模でリニューアルをされたのは初めてです。
展示検討委員会のO教授から施設の特徴について説明がされました。
従来は映像に頼るところもあったが、パネルを中心にした。音声ガイドは中国語・韓国語・英語をそろえているとのこと。展示方法にバリエーションをもたせるようにした。当時の民家を再現したり核の被害を実感できるように、模型を展示し、直接手で操作ができるようにしたとのことです。
展示の流れについては、階段を上るところから、まず①平和のコンセプト…平和って何だろう、平和のことを考えてもらう。導入として、様々な格言を展示もあります②国家による弾圧…以前はこの内容は希薄なものであったが、ドイツのナチス、ソ連のスターリンなど、多くの人の命を奪うものとして表現されている。③現代の紛争…日本の過去の戦争と核の問題はかえていない。今まで使っていないスペースを使って、第二次世界大戦後の紛争について展
示した。④メディア…戦争、紛争、平和をつくるにも潜在的影響をうける⑤最後の部屋は、平和への取り組みコーナー…こうした問題の克服のためにどうするのか!以前の展示でもこのようなコーナーがなかったわけではないが、バラバラであった。希望をもって、自分にはいったい何を何ができるか!を考えていくことができる内容となっている。
最後に、この平和館は、川崎市民として誇っていい施設!価値のある施設であると話され、嬉しくなりました。
式典後、O教授の話しを思い出しながら、何度も来ている平和館ですが、こういう機会がなければと時間をかけて見させてもらい、最後ののひとりになってしまいました。
見終わって…教授が言われるように、充実した内容のある常設展示になったのではないでしょうか。最後の自分はどう考えるかが、大事なところだと思うので、じっくり見すぎて、そのコーナーまでたどりつかないということもひょっとしてあるかもしれないと心配するものですが、子どもたちには家族と一緒に、機会があるごとに訪れてもらいたい施設です。
今、安倍政権は、集団的自衛権を押し進めようとしています。再び、日本人が人を殺したり、殺されたりということができる条件、可能性に道を開くものです。危険な動きがあるだけに、この施設が果たして行く役割はこれからもっと大きいと思います。この機会にぜひ大勢の方に来ていただきたいと思います。