おおば裕子
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(2)バス路線の充実と交通不便地域の解消についてお疲れ

大庭 質問①

まず、はじめに、昨年8月22日に環境委員会において請願と陳情の2件の審査が行われました。一つは「ブレーメン通り・オズ通りのバス路線再開に関する請願」、もう一つは「市バス臨港バスの『元住吉駅前経由』系統の運行路線退出に関する陳情」です。双方の主張が全く異なる内容のものが審議されました。行政側が、地域利用者に何の説明もなく退出の方向で話しが進んでいることについて、初動での対応、ボタンのかけ違えをしてきた経過があることが委員からも指摘され、地域協議会の住民説明会の開催することを優先するのではなく、その前に立ち戻って、バスを利用する地域住民の意見をよく聞くことを重視すべきと、市の責任が大きく問われ、継続となった案件です。この委員会審議の後の対応について、開催状況と話し合いの詳細について、伺います。住民の意向を踏まえての、今後の解決策について副市長に伺います。

副市長 答弁①

市バス路線の退出についての御質問でございますが、はじめに、環境委員会における審議後の対応につきましては、請願を出された井田共和会連合町会を代表する町会長の方々に、平成26年12月にお会いすることができました。交通局としては、運行上の安全性確保や利用者利便への影響度等を総合的に勘案し、路線退出の意向申出を行った経緯、その意向申出に伴う神奈川県生活交通確保対策地域協議会における協議等の手続きなどについて、改めて御説明したところでございます。

次に、今後の進め方でございますが、同協議会の開催など法令に基づき、路線退出に関する手続きを進められるよう、関係機関と調整してまいります。

今後の進め方ですが、「路線退出に関する手続きを進められるように関係機関と調整するという」のが答弁です。あくまでも路線退出を前提に話しを進めるということであっては、住民は納得のいくものではありません。再度、請願を出された町会長の方々などと話し合いをもつ努力をして、解決策を図っていただくよう強く要望しておきます。

大庭 質問②

続いて、井田病院のアクセスの充実について病院局長に伺います。井田病院のシャトルバスの運行継続とともに路線バスのルートの拡大が必要な地域であることを示しながら、節目ごとにとりあげてきました。最近も、生活保護を受けている木月3丁目に住む高齢の女性から「小杉駅と井田病院間バスの本数が少なく、病院へタクシーを使うこともあり金銭的に困る」と相談が寄せられています。通院している方を対象に交通アクセス利用状況について、昨年10月アンケート調査等を実施しましたが、結果と特徴について伺います。

病院局と交通局と間にはバス路線の充実についてはどのような連携がされているのか、伺います。

病院局長 答弁②

井田病院におけるアンケート調査等についての御質問でございますが、はじめに、交通アクセスに関わるアンケート調査についてでございますが、昨年10月に、外来・入院患者やお見舞いに来られた方などの交通手段を明らかにし、今後の駐車場整備も含めた交通アクセスの改善に資することを目的に、 383人の方にアンケート調査を実施したところでございます。

主な結果と特徴でございますが、約4割の方が「路線バス」を利用して来院されるとともに、車で来院された方についてはその半数以上が、「車を利用した理由」として「交通の便が悪いため」と答えております。また、全体の約3割の方が「有料でも送迎バスを利用したい」と答えていることからも、路線バスが重要な交通手段であるとともに、現状の交通アクセスに満足されていない方が依然として多いことが、特徴となっているところでございます。

次に、交通局とのバス路線充実についての連携でございますが、

井田病院通院者等の禾Ⅲ更性向上を図るため、井田営業所前まで市バスを利用された方が、井田営業所始発の井田病院行きに乗り換える際、バス料金を乗り継ぎ前と合わせて一乗車として取り扱っていただくとともに、今後、既存バス路線の拡充も検討されるということでございますので、引き続き情報共有を図りながら、バス路線の充実に向け連携を図ってまいります。

大庭 質問③

ディスプレイをお願いします。

これは、中原区の西地域のバス路線図です。武蔵小杉駅、武蔵中原駅、武蔵新城駅、元住吉駅があり、この中央部分は、住宅地になりますが、バス路線が空白です。そこにシャトルバスが走行し、法政2中高グランドと井田1丁目交差点の2か所が、乗降場所です。

 

スライド1小杉駅東口から、井田病院行の急行便を走行するとのやり取りがこの議場でもありました。既存バスの拡充や急行便が走行することでシャトルバスが継続されるのかどうか懸念するところですが、走行ルートがちがいますので、シャトルバスの継続は引き続き要望しますが、この住宅地内を走るバス路線をぜひ検討していただきたいと思います。ディスプレイは結構です。

まちづくり局長に伺います。横浜市港北区と隣接している井田山の桜ヶ丘地域では、東急バス小型バスが日吉駅の間を循環しています。利便性の良く、市民の足として喜ばれています。地域からは桜ヶ丘と武蔵小杉駅を結ぶ新路線の要望もありますので、交通局とともに東急バスや臨港バスなどと、地域の情報を把握し、協議の場を持つべきではないでしょうか。伺います。

まちづくり局長 答弁③

スライド2新規バス路線についての御質問でございますが、桜ケ丘から小杉駅までのバス路線新設についてでございますが、一般的にバス事業者が路線の設置を行う場合は、利用者の需要や周辺の道路状況、近隣既存バス路線への影響等、目的地までの速達陛や定時性などを踏まえて総合的に判断しております。

なお、地域の特陛やニーズに応じ、利便陛の向上を図ることは、バス利用促進の観点からも望ましいと考えますので、川崎市・バス事業者連絡会議の場などを用いて、バス事業者に要望をお伝えしてまいります。

大庭 意見要望

先ほどディスプレイで示した地域では交通手段の確立を求める方は増えてきています。最初の質問にも関連する地域でもありますので新規バス路線など、バス事業者連絡会議などにもかけていただき、一歩でも前に進んでいきますように、また引き続き議論をさせていただきます