おおば裕子
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ヘイトスピーチ許さない「クラック川崎」のみなさんと懇談をしました。(7月14日)

「クラック川崎」( Counter-Racist Action Collective Kawasaki )は、川崎でのヘイトスピーチ(差別的言動)に反対し根絶をもとめて行動している団体です。

「クラック川崎」の活動については、川崎区選出の片柳進議員や県会候補の後藤真左美さんを通じて知るようになりました。ヘイトスピーチのことは、以前から知ってはいましたが、ヘイトスピーチを許さないと活動している方々がこんなに身近にいらしたというは、まさにこの半年ぐらい前です。特に、川崎市平和館で開催された「反差別パネル展」でのドキュメンタリー映画は衝撃でした。

DSC01961 そんなことを思いながら、市会議員団として懇談ができたことは有益でした。

「クラック川崎」からの要望書の内容では、本年3月に公表された川崎市人権施策推進基本計画「人権かわさきイニシアチブ」が『あらゆる差別の撤廃に向けて、差別的言動が行われることがないよう、広報・普及の充実を図る』としていることをふまえ、その具体的な取組みと意欲的な施策推進を求めています。

また、『あらゆる差別の撤廃と人権侵害の防止』という基本理念に基づく「相談・救済体制の強化」という施策も、すでに行われている人権相談の促進だけでなく、人種・民族差別にかかわる問題の新規窓口の設置検討を求めています。

「在日特権の虚構」(野間易道・著/全国学校図書館協議会選定図書)や「九月、東京の路上で~1923年関東大震災ジェノサイドの残響」(加藤直樹・著)など、ヘイトスピーチ問題をテーマにした書籍を、市立図書館および学校図書館に蔵書するよう検討することを提案しています。

朝鮮学校を高校無償化から除外していることについて、国連人種差別撤廃委員会の総括所見で「差別的施策」であると勧告が出されていることから、率先した補助金の再開が望まれるとしています。

共産党は、ヘイトスピーチを許さないために、人種差別禁止の理念を明確にした特別法の制定をめざすとともに、政府としてヘイトスピーチに毅然として対処するよう求めています。また、地方自治体がヘイトスピーチに毅然として対応することを求めるとともに、ヘイトスピーチをくり返す団体にたいし適切な対応をとることを求めています。また、川崎では朝鮮学校への補助金の復活も求めてきました。

法務省がポスター「ヘイトスピーチは許さない」を作って公表したことが与えた影響などが紹介され、川崎市で取り組むことのできる方策について意見交換しました。

川崎市議会では、「ヘイトスピーチを根絶するための対策を求める意見書」が無所属1名を除く賛成多数で可決しています。

懇談の中でも、実感したところですが、川崎において、クラック川崎でのこの間の活動が、ヘイトスピーチの団体の力を着実に弱めていることを実感したところです。