6月議会・一般質問(3)第2種社会福祉事業の施設(無料低額宿泊所)ついて
(3)第2種社会福祉事業の施設(無料低額宿泊所)ついて
大庭 質問①
社会福祉法第2条第3項に規定する宿泊施設は、「生計困難者のために無料または定額な料金で簡易住宅を貸し付け、または宿泊所そのほかの施設を利用させる事業」として設置がされています。
川崎市には、これにもとづく施設が、現在20か所、定員数は全体で799人とのことですが、他の自治体からも入所されているとのことです。市が把握する市内の生活保護入所者数、60歳代・70歳代の高齢者数、2年以上入所者数をお伺いします。10年前の入所状況についての各人数についてもお伺いします。
健康福祉局長 答弁①
第2種無料低額宿泊所についてのご質問でございますが、
生計困難者のために無料又は低額な料金で宿泊者を利用させる事業を行う施設、いわゆる第2種無料低額宿泊所における本年4月の生活保護入所者数は452人でございます。このうち60歳台は188人、70歳以上136人、2年以上の入所者は346人となっております。
また、10年前における生活保護入所者数は758人であり、このうち60歳台は294人、 70歳以上51人、2年以上の入所者は321人となっております。
大庭 質問②
10年前より、入所者は6割減りましたが、70歳以上が136人と2.6倍化し、2年以上の入所者は、全体の7割を超えています。
無料低額宿泊所は、生活困難者または生活保護受給者が、一時的な起居の場として利用する事業です。
さいたま市の第2種社会福祉事業(宿泊事業)にかかるガイドラインをみると、丁寧にわかりやすく明記がされています。
例えば、「利用者の安定した居住地への移行支援」という項目があり、「施設は、一時的な宿泊をさせる場所であることから、利用者の年齢、障害の程度、生活の状況等をふまえ、民間アパートや養護老人ホーム等の社会福祉施設等に入居させ、安定した地域生活が送れるよう支援すること」と明記がされています。川崎市のガイドラインはこのような項目もこれに該当する内容のものがありません。この点についての見解と支援の在り方、今後の取り組みについてお伺いします。
その他、さいたま市は、利用者の金銭管理についての項目があり、また運営基準は23項目にわたって示されています。本市も具体的なものにしていくべきと思いますが、伺います。
健康福祉局長 答弁②
ガイドラインについての御質問でございますが、
はじめに、第2種無料低額宿泊所は安定した住居を確保するまでの一時的な利用を前提とする施設であることから、本市におきましては、入居している生活保護受給者に対する民間賃貸住宅等への転居支援を、宿泊所に求めるのではなく、本市の事業として行ってきておりまし,て、平成25年11月からは、居住の安定確保支援事業を立ち上げ、一層の転居支援の推進を図っているところでございます。
次に、ガイドラインにつきましては、無料低額宿泊所の開設に係る手順及び設備・運営等についての適正な基準を事業者に示すものでございまして、国のガイドラインの一部改正を受け、本午4月に金銭管理や運営基進等を改正し、事業者向け説明会等において改正内容の周知徹底を図っているところでございます。
大庭 意見要望
70歳以上の高齢者が増え、一時的な宿泊所というよりも、実態は入所施設にとなって、新たな課題もでてきているのではないでしょうか。また、低額といっても、施設利用料金を支払うと、ほとんど手元にお金が残らないということも、利用者から聞きます。支援サービスは、各内容を本人と確認して契約するとのことですが、利用者の方が理解をし、合意のもとサービスを受けているのかなど、契約状況など明確することや様々な課題があると考えられます。高齢者が増えていることから、実態を把握し、適切な運営が図れるよう要望し質問を終わります。
◎江川はせせらぎ遊歩道については、意見・要望をさせていただきます。
江川せせらぎは、下水の処理水を利用していることから、水に入って遊んだり、飲んだりしないよう、以前から注意を呼びかけています。しかし、暑さを迎えるこの季節、親子で、水遊びをする姿がみられます。子どもたちには気の毒な思いもありますが、注意を喚起する必要があるのではとの、地域から心配の声がありました。対応について上下水道局にお願いしたところ、水に入りやすい場所に新たに5か所、数日前、注意を促す看板を先週末に設置をしていただきました。また、必要な場合には、設置等の対応をお願いしたいと思います。
江川せせらぎの悪臭対策についてですが、遊歩道を毎日利用されている方からは、だいぶなくなったとのことですが、藻の汚れが下流にいくほどひどいとのことです。これについては、引き続き対策をはかっていただくよう、上下水道管理者に要望しておきます。