6月議会一般質問(1)正規雇用の拡大と人材確保策について、(6月26日)
6月議会一般質問4テーマ(1)正規雇用の拡大と人材確保策について、(2)小型バスの運行について(3)園庭のある認可保育所の整備の促進について、(4)小杉町3丁目再開発を中心とした周辺地域のまちづくりについて、順に掲載します。
大庭 質問①
正規雇用の拡大と人材確保策について、経済労働局長に伺います。
わが党の代表質問で、正規労働者を拡大する対策について質問をしてきました。東京都が、非正規から正規雇用に転換していけるように、国の事業を利用しながら、さらに都単独で上乗せをする事業を実施し、それによって成果をあげていることを示して、本市でも同様の事業を行うべきではないかと質問しましたが、経済労働局長は、正面から受け止めるというお答えではありませんでした。
答弁の中で、「中小企業の人手不足が深刻化しており、市内の中小企業の経営者や経済団体から、正規雇用を中心として人材確保に関する相談等が数多く寄せられている」と、ありましたが、それでは、正規雇用に向けての相談内容、件数、業種の特徴について伺います。
労働経済局長 答弁①
人材確保に関する相談等についての御質問でございますが、
本市では、様々な事業で市内企業・工業団体等を訪問する際や、合同企業就職説明会等のイベントなどにおいて、中小企業の経営者や団体の役員、採用担当者の方か ら、「正規雇用の求人を出しても、応募が少なく、人材確 保が難しい」といった相談が数多く寄せられているところでございます。また、本市が開催する「労働問題懇談会」等におきましても、出席いただいた市内の工業団体・中小企業団体の役員の方から、同様の御意見等を伺っております。業種の特徴につきましては、オリンピック・パラリンピックの開催を控えていることから、特に建設業の方々から人材不足が深刻であるどの御意見を頂いておりますが、ほとんどの業種で同様の課題を抱えているものと受け止めているところでございます。
大庭 質問②
「人材確保が難しい」というだけで、どういう支援を中小企業や求職者が求めているのか、ということについての相談の詳細は、把握できていないということがわかりました。不本意非正規雇用者が市内で55000人はいると推計されている中で、実態調査を行い人材確保に結びつく具体的施策を立てるべきです。求めておきます。
神奈川労働局の『神奈川県正社員転換・待遇改善実現プラン』によると、正社員就職・正社員転換等で不本意非正規労働者から正規での転換で、キャリアアップ助成金の活用を推進しています。2016年から2020年の5年間で15万人の目標を掲げています。毎年3万人を転換する計算になります。
県労働局は、2014年度が、7000人を目標にしたにもかかわらず377人の支給実績にとどまったことから、キャリアアップ助成金の活用をそれぞれの地域で促進を図るとプランに示しています。川崎市では、この制度の促進のためにどのような対応しているのか、伺います。
経済労働局長 答弁②
キャリアアップ助成金の周知等についての御質問でございますが、
本市の対応といたしましては、本市ホームページで厚生労働省の雇用関係助成金を案内するほか、市内の事業所向けに毎月発行している「川崎市労働情報」に同助成金に関する情報を掲載するなど、制度の内容や利用方法についで恬報発信に努めているところでございます。
大庭 意見・要望です。
「川崎市労働情報」でお知らせをしているのとのことです。直近の出された7月号にも、このキャリアアップ助成金のことが掲載をされておりますが、 川崎市内中小企業や労働者がこの制度をどれだけ知っていて、活用しているのかを把握すべきことを求めておきます。東京都が、国のキャリアアップ事業に上乗せして、実態に即した事業展開をして対応をしているからこそ、目標を超える成果となっています。市としても「それは国の事業である」と、受け身の姿勢ではなく、国の制度も利用して、正規雇用の拡大つなげていく事業を実施するようを求めておきます。