6月議会一般質問(3)等々力緑地内の釣り池について(6月27日)
(3)等々力緑地内の釣り池について、建設緑政局長に伺います。
大庭 質問①
釣り池の水質の浄化についてですが、釣りの愛好家の方々から、「ずっと前から水が濁っている。早くきれいにしてほしい」との声が寄せられています。釣り池の現状について伺います。また、釣り池の電気設備などが、破損し、通常の状態ではないと聞いています。破損の経緯と対策について伺います。
建設緑政局長 答弁①
等々力緑地内の釣り池についての御質問でございますが、
初めに、釣り池の現状につきましては、釣り人によるまき餌や周辺からの土砂流入が原因と思われる堆積物が池の底に確認されており、また、濁りの一因となる浮遊物質が多く、水温が高い夏季にはアオコなどの植物プランクトンが発生しやすい状況でございます。
次に、釣り池の水質改善のための設備といたしましては、噴水型の曝気筒が6基、高効率酸素溶解装置が5か所ございますが、設置から年数が経過し、設備の老朽化が進んだことから、昨年秋頃から稼働していない状況となっておりました。こうしたことから、本年5月に曝気筒、1基を更新したところでございます。
本来、6基あるべき曝気筒。水を循環させるものですが、1基が稼働しておりました。親水デッキ近くにある高効率酸素溶解装置は、水中に酸素を送り込む装置とのことですが、これは5か所の設置がすべて稼働していないとのことです。
釣り池は、2011年9月の水質調査のときに、堆積物が全体で約1万1,200㎥あると推計していました。さらに7年が経過し堆積物がさらに増えたのではないでしょうか。等々力緑地再編整備実施計画に基づき、2014年(H26)に、浚渫のための工法の検討がされましたが、浚渫工事は、多額な費用がかかることから、2015年に工事手法など見直しがされたと伺いました。年数が経過するほど工事は大規模になります。その後の具体的な計画が見えてきません。
全体の等々力緑地再編整備実施計画については、釣り池区域以外の競技場や野球場など整備スケジュールなどは、委員会などで詳しく報告がされます。釣り池についても、他の施設同様に説明をすべきです。整備計画の基本方針と、整備スケジュールについて明確にすべきです。伺います。
建設緑政局長 答弁②
釣り池につきましては、平成23年(2011)3月に策定した「等々力緑地再編整備実施計画」において、水質の改善と閉鎖的な空間が課題となっていることから、浚渫や、安全性に配慮した親水デッキなど、自然と触れ合う親水空間の創出に向けて検討してまいります。
整備につきましては、等々力陸上競技場第2期整備と調整しながら、釣り池の活用や整備時期を含め、現在進めている等々力緑地全体の民間活力導入に向けた取組の中で検討してまいりたいと考えております。
大庭 質問③
等々力陸上競技場第2期整備と調整しながら釣り池の活用や整備時期を決めていくとのことです。その際、緑地全体の民間活力導入に向けた取組の中で検討するとしています。しかし、競技場は、基本方針を含め完成が2024年度(H36年)と明確です。等々力再編整備と一体で進めるといいますが、実際、釣り池は、ずるずると後回しになっているということを指摘しておきます。市民に釣り池の抜本的な整備の行程を明らかにし、速やかに整備することを強く要望しておきます。
先ほどの答弁で、長期間の備えるべき曝気筒などの電気設備などは、再整備がされないままになっていたということもわかりました。再編整備の完成にあわせ、維持管理をしてこなかったということなのかと、思わざるをえません。定期的な調査と最低限の水質浄化のための設備の補修・点検、清掃はしっかり行うべきです。対応を伺います。
建設緑政局長 答弁③
釣り池の維持管理についての御質問でございますが、
釣り池につきましては、地域にとって貴重な水辺空間でありますことから、8月中に曝気筒1基、高効率酸素溶解装置1か所を更新する予定でございます。今後の再編整備を見据え、池の浄化設備の更新による水質改善の取組を行うなど、適切な維持管理に努めてまいりたいと存じます。
大庭 質問④
長期にわたって利用者ニーズも高く、子どもから高齢者まで家族そろって楽しめる憩いの場です。水のきれいな池で、子どもたちにも楽しんでもらいたいとつくづく感じます。8月に曝気筒が1基、高効率酸素溶解装置1か所を更新するとのことですが、速やかに、本来あるべき電気設備の数を整備して、これ以上の堆積物を増やさないよう維持管理をしっかりやっていだだくことを要望しておきます。
続いて、先日の日曜日に釣り池にいきましたが、この釣り池周辺の草木が荒れ放題というのにも驚きました。死角になって危ない箇所もたくさんあります。
植栽の剪定は、どういう計画で行われているのか。除草や剪定が必要と思いますが、対応を伺います。
建設緑政局長 質問④
釣り池周辺における植栽の管理についての御質問でございますが、
樹木の剪定につきましては、樹木の特性や生育環境を踏まえ、適宜、実施しているところでございます。また、除草につきましては、例年、夏と秋の年2回、
園路を中心に行っているところでございまして、今年度は、 7月と10月に予定しているところでございます。
今後につきましても、生育状況等を踏まえながら、必要な剪定など、適切な維持管理に努めてまいりたいと存じます。
意見要望
樹木の剪定は、適宜、実施しているとのことですが、適宜おこなってきたようにはみえませんでした。また、除草については、年に2回とのことです。
この付近は、多目的広場や補助競技場があるので、大人も子どもたちも大勢が集まります。春から初夏にかけて、一番さわやかな季節に草木が荒れ放題というのでは、気持ちのいいものではありません。今後、除草は前倒しにして、剪定の回数も増やすなど、検討をしていただくよう要望しておきます。