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6月議会・一般質問(1)総合自治会館周辺地域の活用と小杉再開発にかかわるまちづくり(7月1日)

6月議会・一般質問で(1)総合自治会館周辺地域の活用と小杉再開発にかかわるまちづくりについて、(2)バス路線の充実について、(3)安全対策にかかわる市内道路上の標示について、(4)寄り添い型支援の商店街施策について、順番に掲載します。なお、予定していた(5)空家対策については次の機会にさせていただきました。

市議会で一般質問を行う大庭裕子議員

6月議会での一般質問・2019年7月1日

(1)総合自治会館周辺地域の活用と小杉再開発にかかわるまちづくりについて伺います。

大庭 質問1

総合自治会館用地周辺地域の活用についてですが、3月議会の我が党の代表質問で、まちづくり局長は、「地元商店街や町内会との意見交換等の実施を行う」と、答弁をされていました。しかし、地元町内会、老人クラブ、商店街との意見交換会等はいまだ実施されていません。地域から具体的な要望である「災害時に避難できる一時避難場所としてのスペースの確保」や懸案となっている「老人憩いの家」を含む現在の施設の利活用などについての合意形成は全くできていません。また、10年から20年にわたって市の公有地を定期借地で民間に活用する手法についても、理解が得られているというわけでもありません。

2月26日に「川崎市総合自治会館周辺地域の活用の検討に関するサウンディング調査」結果の説明会が、地元町内会会長などを対象に行われました。

サウンディング調査は、市場性の有無や民間のアイディアを把握するということが目的です。確認ですが、この説明会を行ったことで、このサウンディング調査で出された提案の承認がされたということには、当然ならないと思いますが、まちづくり局長に伺います。

土地利用方針の策定を9月に実施すると、3月の議会で答弁されました。こうした強引な手法はとらないと思いますが、伺います。

地域の意見要望を聞き、合意形成を図る場をいつどのようにもつのか、地域の意見を十分に聞こうとするならば、手順についての見通し等を示すべきです。伺います。

まちづくり局長 答弁1

総合自治会館跡地等の活用についての御質問でございますが、

はじめに、地域の方々に対するサウンディング調査結果の説明会につきましては、調査に参加した事業者との対話の結果、一定の事業可能性が確認できたことを報告したものでございます。

次に、土地利用方針につきましては、総合自治会館が令和2年(2020年)6月以降に移転することが予定されておりますので、現在、更なる事業者へのヒアリングの実施や、事業収支の算定に必要となる基礎的な調査などを進めており、今年度中に策定してまいりたいと考えております。

次に、同方針の策定にあたりましては、これまでも町内会や商店街など地域の方々との意見交換会を開催してまいりましたが、地域ニーズなどを把握することは重要と認識しておりますので、引続き、意見交換会やパブリツクコメントを実施するなど、取組を進めてまいります。

 

大庭 質問2

地域の町内会長などに説明をした内容は、あくまでサウンディング調査の結果を説明をしたものであると理解をしました。しかし、「更なる事業者のヒアリングを実施して、計画を策定する」とのことのようですが、地域の要望をふまえたうえで、事業者の提案を明示をしなければ、地域の要望が反映される補償はありません。策定の過程や手法を明らかにするよう要望しておきます。

そこで、

地域の老人会、高齢者のみなさんが要望し、本市は10年以上も土地探しをしているという老人いこいの家の整備についてですが、これが最後の望みかもしれないという思いで、総合自治会館の移転後の跡地に整備することを要望し、昨年の8月に2000名を超える請願署名を提出し、まちづくり委員会で審査が行われました。今井地域での整備についての進捗状況、今後の取り組みについて、これは、健康福祉局長に伺います。

また、先ほどのサウンディング調査の結果説明会で、健康福祉局高齢者サービス課長も出席され、小杉町1丁目の日医大病院跡地に整備される老人福祉センターについて説明がありました。老人いこいの家に変わるものと誤解されかねません。健康福祉局長に見解を伺います。

健康福祉局長 答弁2

老人いこいの家についての御質問でございますが、

はじめに、いこいの家は昭和40年代以降に順次設置し、中学校区に1か所という整備目標を掲げ、市内48か所に整備してきた一方で、中原区今井中学校区のいこいの家につきましては、現在のところ適当な整備地の確保には至っていないところでございます。

本年3月に策定した「いこいの家・老人福祉センター活性化計画」におきましては、「『資産マネジメントの第3期取組期間の実施方針』の策定に向けた考え方について」を踏まえ、いこいの家の今後の方向性として、地域の方々に、より幅広く活用してもらえるよう、市民の利用機会の拡大や、施設の建替や移転など老朽化対応時の多目的化・複合化の検討のほか、いこいの家がこれまで担ってきた、いきがいづくり、介護予防の機能を、他の公共施設や民間施設の活用などにより展開を図る「機能重視」の考え方へと転換することとしております。

また、従来の施設配置の考え方についても再検討を行うこととしていることから、今後につきましては、令和3年度からの「第8期いきいき長寿プラン」を策定する中で検討を進めてまいりたいと存じます。

次に、 2月に行われたサウンディング調査の結果等についての説明会においては、「いこいの家・老人福祉センター活性化計画」の目的と位置づけ、両施設の概要及びいこいの家の今後の方向陛のほか、老人福祉センターの今後の方向性のひとつとして、中原老人福祉センターの移転後の機能等についても説明したところでございます。

大庭 質問3

答弁では、適当な整備地の確保にはいたっていないとのことでした。一方で「『資産マネジメントの第3期取り組み期間の実施方針』の策定に向けた考え方」について、踏まえ、老人いこいの家のこれまで、担っていきた考え方への転換などということも、答弁されました。しかし、今井地域については、10年来の地域の要望を市に届け、市は整備すると言ってきた経過があります。実施方針をつくったことで考え方が変わり、整備はしませんということにはなりません。2年後2021年の「第8期いきいき長寿プラン」を策定待ちにすることなく、速やかに整備すべきことを強く求めておきます。

続いて、小杉再開発にかかわるまちづくりについてです。

中原区役所内の敷地の有効活用についてです。昨年の6月議会で質問した際、「社会状況の変化や、周辺のまちづくり・施設整備の動きがある場合などは「庁舎の配置等も含めて区役所に求められる機能を検討し、効率的・効果的に整備をするための手法について検討を進め、整備方針を立てること」としたとの答弁がありました。敷地内の区役所別館、上下水道局旧中原営業所分室、区役所公用車駐車場なども含め関係局と連携し検討するとのことでしたが、検討状況を伺います。

その際、町内会など周辺地域からも意見交換の場を設ける必要があると要望をしてきましたが、取り組みについて、市民文化局長に伺います。

市民文化局長 答弁3

中原区役所内の敷地の有効活用についての御質問でございますが、

休日急患診療所の跡地を令和2年度(2020年度)まで中原保育園の仮設園舎用地として使用することとしておりますので、その後の活用につきましては、「かわさき資産マネジメントカルテ」や平成30年(2018)3月に策定した「区役所と支所・出張所等の機能再編実施方針改定版」に基づき、引き続き関係局区と連携し、検討してまいります。

なお、敷地の活用にあたり区役所に求められる機能を検討する際には、地域の皆様の御意見も伺いながら進めてまいりたいと考えております。

中原保育園仮説建屋建の築現場

建設進行中の中原保育園仮設園舎

大庭 意見要望

休日急患診療所の跡地については、軽量鉄骨造2階建て、延べ床面積約650平方メートルのプレハブの仮設園舎が現在建設中です。(ディスプレイお願いします・これが中原保育園の仮園舎です)今月7月16日から2020年度2月か3月まで運営する予定ですが、保育所として使用することができる建築基準法第85条第5項に基づく仮設許可を受けていることから、新園舎への移転後は仮設園舎を2年も活用せずに解体撤去するとのことです。地域からは「保育園が不足しているのだから活用すべき」また「他に利活用できないのか」「もったいない」という声がすでにあがっています。解体後は芝生広場にするということも伺いました。ここに限定するわけではありませんが、引き続き、仮園舎の活用の在り方を研究すると同時に、区役所敷地内に認可保育園など、整備の検討を求めておきます。

大庭 質問4

次に、東急小杉駅南口のコアパークの維持管理についてです。コアパークの広場の清掃について、地域の商店街や町内会等の負担は大きいもので、地域任せにするのではなく、日常的に市が責任をもって清掃など維持管理をしていくべきと、求めてきましたが、現状と取り組みについて建設緑政局長に伺います。

建設緑政局長 答弁4

こすぎコアパークについての御質問でございますが、

こすぎコアパークにつきましては、駅に隣接した貴重な空間として、町内会、商店街、小杉駅周辺エリアマネジメントにより、こすぎコアパーク管理運営協議会を設立し、日常の清掃や利用調整等を行っているところでございます。

しかしながら、東急武蔵小杉駅に隣接する植栽帯付近へのごみのポイ捨てが多いため、その防止策について、中原区役所や管理運営協議会、鉄道事業者と連携を図りながら、検討しているところでございます。

大庭 意見要望

6月19日には、東急の鉄道事業者と地域との懇談を行われ、地域から清掃の問題での協力もだされたと伺いました。地域の負担が軽減できるように、お願いしたいと思います。