おおば裕子
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2020年川崎市議会第6回定例会(12月議会)詳報・その1

おおば裕子議員の行なった質問の詳細は以下の通りです。

1:新型コロナウィルス感染症防止策・患者などの搬送体制について

新型コロナウィルス感染症防止策・患者などの搬送体制について、健康福祉局長に伺います。

大庭 質問①

本市は、新型コロナの感染症の疑いのある方(濃厚接触者)及び患者のうち、自宅からPCR検査実施医療機関までの移動手段が確保できない方々を対象に、民間事業者への委託により搬送を実施しました。現在、車両3台体制で対応にあたっています。

費用については、患者等の負担はなく公費でまかなっています。使用する車両は、運転者の飛沫感染を抑制する構造に仕立てたワゴン車です。

搬送目的と5月から12月直近までの搬送実績を伺います。1日平均の搬送者数が多かった月の件数、1日で最も搬送が多かった件数を伺います。

健康福祉局長 答弁①

患者等の搬送実績についてのご質問でございますが、

専用車両による患者等の搬送支援事業は、市中における感染症拡大防止を目的とした取り組みでございまして、令和2年5月から 12月13日までの搬送実績は計 559件でございます。また、1日の平均搬送者数が最多の8月は、1か月間で 110件、1日あたり4.07件の実績があり、そのうち最も多かったのは7件でした。

大庭質問②

搬送の対象者についてです。

移動手段が確保できない方とは、どういう人をいうのか。伺います。

各保健所支所(また、医師)からの調整により、患者宅等と医療機関等の間を往復送するとのことです。様々な事情を抱えている方がいます。

本人の希望により搬送するということはないのか、伺います。また、宿泊施設などへの搬送についての考え方を伺います。

健康福祉局長 答弁②

搬送対象者についてのご質問でございますが、

専用車両による患者等の搬送事業につきましたは、徒歩圏内PCR検査の可能な医療機関がなく、自家用車による移動手段を持たない方等を対象としております。患者等に対しましては、家族車両の確保についてご案内し、それぞれの状況に合わせて対応しているところでございます。

また、宿泊施設等への要請の搬送につきましては、原則、神奈川県が手配しておりますが、必要に応じて本市専用車両を活用するなどの対応を行っているところでございます。

大庭 質問③

移動手段があったとしても、それぞれに合わせて対応すると理解しました。

搬送体制の強化についてです。

感染拡大が増加するもと、横浜市では、11月の搬送実績が車両Ⅱ台で計381回搬送しました。1台につき35.5回です。そのため、12月から11台の車両を9台増やして計20台体制にしました。今後も稼働状況を見ながら増車を検討するとしています。

川崎市は、11月は 1台につき31回で、横浜市とほぼ同レベルです。横浜市との人口比でみると、本市はあと3~4台増やすことになります。 車両台数を増やす必要はないのか、伺います。

健康福祉局長 答弁③

搬送体制の強化についてのご質問でございますが、

本市におきましても感染者数は増加しているところでございますが、従来の帰国者・接触者外来設置医療機関に加え市内のPCR集合検査所や、地域の診療所での検査が可能となるなど市域における検査体制が充実してきていること等により、7月以降の患者等の搬送実績につきましたは、ほぼ横ばいに推移しているところでございます。

このことから、現時点での増車する必要はないものと老えておりますが、今後、感染状況を注視しながら、適切な搬送体制となるよう、必要に応じて検討してまいります。

大庭 意見要望です。

検査体制が充実してきている等により搬送実績は、ほぼ横ばいで今は必要ないとの答弁でした。検査体制が充実してきているのは横浜市も同じです。感染拡大が広がるもと、横浜市の担当者は、「やるだけのことはやっておかないと」と危機感をもって話しをされていました。本市も、迅速に確実に検査や医療に結びつく搬送体制の強化を実施するよう要望しておきます。

【2020年川崎市議会第6回定例会(12月議会)詳報・その2】を読む

【2020年川崎市議会第6回定例会(12月議会)詳報・その3】を読む