2021年川崎市議会第1回定例会(3月議会)詳報・その2
2021年川崎市議会 第1回定例会(3月議会)・3月10日の予算審査特別委員会で、おおば裕子議員が行った【井田日中活動センターについて】の質問は、次の通りです。
(2)井田日中活動センターについて健康福祉局長に伺います。
大庭 質問①
昨年の2020年12月議会で、指定管理者を指定する議案が複数出されました。障害者関係に関する議案では、中部リハビリテーションセンターの井田日中活動センターと井田障害者センターの2か所が、2021年度4月から、川崎市社会福祉事業団に変更になります。
議案が出される前に利用者やその家族の方々に、指定管理者制度のしくみについて説明はされたのか。また、家族からの意見や要望など聞いてきたのか、伺います。
健康福祉局長 答弁①
井田日中活動センターについての御質問でございますが、
同センターにつきましては、平成28年度から指定管理者制度による運営に移行したもので、運営開始前には、御利用者や御家族に対して、指定管理者制度による運営の変更や、今後の支援について、日頃の支援の中や利用者等の説明会を通じて説明を行ってきた経過がございます。
県央福祉会の運営開始後につきましては、御利用者等へ向けた特定の制度案内や説明等は行っておりませんが、指定管理期間における年度評価や、指定管理者の募集選定ついて、市ホームページで広く周知しております。
大庭 質問②
1月、日中活動センターを利用している家族の方から相談がありました。本市に問い合わせし、説明会の開催を求め、2月に実施をされたがと思います。その内容と家族からどのような意見が出されたのか、伺います。本市の職員は出席されていなかったと聞いていますが、その理由と本市としての対応について、伺います。引き継ぎ期間についての考え方を伺います。
健康福祉局長 質問②
井田日中活動センターについての御質問でございます。
同センターにつきましては、指定議案成立後、速やかに県央福祉会及び社会福祉事業団に結果を伝えるとともに、引継ぎに向けた協力を依頼し、 12月下旬に本市を含めた3者で、利用者・家族への説明や今後のスケジュール等について協議を開始したところでございます。
説明会につきましては、主に来年度以降の運営について説明する機会として、本年2月に計4回開催しており、社会福祉事業団から法人の紹介や運営方針、移行スケジユール等の説明を行ったところ、御利用者等から、「送迎」「職員体制」「契約」「作業内容」など、今後の運営体制や支援内容等について、御質問・御意見等がございました。
本市職員につきましては、出席できない日程がございましたことを踏まえ、事前に質問をいただき、その回答の取りまとめを当日お配りしたところでございます。今後につきましても、引き続き3者で連携・調整するとともに、御利用者・御家族に寄り添いながら、丁寧な対応を行ってまいります。
大庭 質問③
親御さんが、メールで思いを寄せてくれました。一部ですが紹介します。
「親子ともに行き着いた施設なのにその気持ちや努力を無視して今回のように業者の入れ替えが行われることは、本当によいことなのか、疑問に思います。今回の事で、井田日中活動センターでも、大きな不安を感じている人が複数います。
私の息子も数日前から、職員の名前を呼び、さよならなんだな…
卒業しちゃうの…悲しいな。悲しい… とつぶやくようになりました。健常者と違って、簡単に受け止められない人なんです。困った気持ちを皆に伝わる言葉で表現できない息子です。自分の中で一生懸命戦っているんだろうと思います。業者移行にかんして最大限の対応をお願いします。」との内容です。どう受け止めますか。本市の対応について伺います。年度を超えての引継ぎを行うべきではないですか。伺います。
健康福祉局長 答弁③
井田日中活動センターについての御質問でございます
指定管理者制度で運営する施設においては、入所型の施設など一部の非公募更新制を導入している場合を除き、指定期間の更新時に管理者を変更する場合がございます。
御利用者等にとって、支援者との信頼関係が大変重要であると認識しておりますので、今後も新たな運営法人による丁寧な対応が行われるよう指導するとともに、信頼関係の構築に向けて連携して取り組んでまいりたいと存じます。
特に、御利用者の声を大切にしていくことについて社会福祉事業団と協議を行っており、現運営法人のスタッフを継続して採用することなど、検討していただいているところでございます。
なお業務の引継ぎにつきましたは、今年度中に完了することとなりますが、その進捗状況を継続的に把握するとともに、4月以降につきましても、運営状況を確認し、必要に応じた対応をしてまいります。
大庭 意見要望
対応をよろしくお願いします。